食欲の秋

月曜日にアップしそびれまして、その後ずるずると金曜日になってしまいました…。
楽しく忙しくしている毎日ですが、日々季節の移り変わりを感じます。
具体的にどのように季節が移り変わるかというと、基本的には気候の不安定さです。

ブルガリアは梅雨はありませんが、秋に雨がよく降ります。(そして、冬が湿気っています)
雨と共に徐々に徐々に気温が下がっていきます。
数週間前には、雨の前には半袖で汗をかいていたのに、数日続く雨に、長袖をひっぱりだし、レインコートをひっぱりだし、ブーツにコートに、あれ、マフラーはどこだっけ?という日々が続きました。
現在晴れの日が続いていますが、一日の最低気温が一桁で、最高気温が25度超えという不思議な気候で、一日のうちに初夏と初冬を味わえるというとてもお得なお天気になっております。

さて、そんな秋ですが、素敵なこともたくさんあります。
日本の秋と同じく、こちらの秋も美味しいものがいっぱい!
今は栗が待ち遠しいけど、最近たくさんでてきているのはカボチャ!
道端に山積みになって売られています!(写真を載せられれば良かったのですが、いつも取りそびれておりまして…。いつか無事に撮れたら載せます!)
でも、こっちのカボチャは日本のカボチャとは違うんです。
ブルガリアに住み始めて数年間、いろいろ試行錯誤をしてみたけど、そもそもの種類が違うらしく、どうしても日本で作るカボチャ料理が作れない。
というのも、こちらで主流のカボチャは、水分が多くて味が薄いので、調理をするとベチョベチョになってしまうのです。

じゃあ、ブルガリアではカボチャをどういうふうに食べるの?
ベチョベチョカボチャの使い道が分からなくて聞いたら、こちらでは基本的にスイーツとして食べるそうです。
ちなみに、スーパーでもフルーツの分類で売られていました。(売り場は野菜と一緒なんだけど、値札をつける機械で、野菜のところにカボチャがなくて、ちょっと焦りました。)
友人曰く、一番一般的な食べ方は、オーブンで焼いて食べる方法とのこと。
でも、糖分が少ないので、砂糖をかけて焼いたりするそうです。そして、シナモンをかけて食べる。
けっこう美味しいです。ベチョベチョしてるけど。
あとは、バーニッツァにするとか。
バーニッツァというのは、パイみたいな。パイじゃないけど。ブルガリア風パイ?
ペラッペラの皮が売っているので、それで作れば簡単に調理できるけど、皮から手作りのおばあちゃんたちのバーニッツァは絶品です!
で。
基本的な食べ方はこの二つくらい。
(人によってはもっと違う食べ方もするのかもしれないけど)

そんなカボチャでは、日本のカボチャ料理が美味しくできません。
だって、カボチャの甘みとか、ねっとりしたカボチャの食感とかを楽しむはずなのに、それがどれも欠如しているんですもの!
それでもいろいろ頑張ったんです。
足りない甘みは、足してみたり、食感じゃなくて潰す系の料理にしてみたり。
結果は惨敗でした。
4年目くらいには諦めて、もうカボチャには手を出さないと泣く泣く決意したものです。

でも、そんなときに朗報が!
去年の秋は日本にいたのですが、チョコちゃんが、ブルガリアでも売り始めた新種のカボチャのことを教えてくれました。
その名も「ホッカイドー」!

ジャーン!

どうやら、ドイツとかでは前からあったらしい。
ブルガリアにいつからあるのかは知らないけど、私の生活範囲で見かけることはなかったので、よく出てくるようになったのは最近のことだと思われます。
去年はシーズンにいなかったから、今年ホッカイドーカボチャデビューです!!

とりあえず、味が分からない(というか半信半疑)ので、大好きなポタージュにしてみました。
というか、寒くなってきて、ポタージュが恋しくなってきた…。
シンプルなポタージュはカボチャそのものの味にかなり左右されます。

お味は…

ちゃんとカボチャです!
ちょっとニンニク入れすぎちゃったのはご愛敬として、普通にカボチャの味がします!美味しい!
カボチャのポタージュの上には、パンプキンシードをのっけて。(けっこう入れたら、すごくお腹いっぱいに…。要注意)
これなら日本料理もいけるかも!

その後、かぼちゃのそぼろ煮も作ってみました!
想像してたよりもカボチャの味が薄めだったけど、ベチョベチョしないのに感激!
次は何を作ろうかなあ。
美味しいカボチャ料理募集中です。


おまけ

ホッカイドーカボチャが売っている大型スーパー「カーフランド」の帰り道に犬がついてきました。

ブルガリアにはおとなしい野犬がいっぱいいるのですが、仔犬がよく人の後を付いてきます。何もしてないのに。
今日も気づいたらこの子がピッタリと付いてきてました。
止まると、どうしたの?という表情で見てくるし、早歩きをすると一生懸命についてきます。
可愛かったのでおすそ分け。